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話題の本

『会社入門』上田泰・時岡規夫著

 著者が語る『会社入門』とは?

本の詳細

 『会社入門』というタイトルから、本書がよくある経営学の入門書であると考えてしまう人が多いかもしれません。しかし、本書は学問として大学などで教えられている経営学の入門書ではなく、世の中のたくさんの会社や、自分が現在あるいは将来に勤めるはずの会社についてもっとよく知ってもらうことで、会社をより身近な存在に感じてもらうことをねらいとしています。
 会社の名前を全く知らない人はいないでしょうが、会社と企業はどう違うのか、会社は誰が統治しているのか、また、会社に勤めたり起業したりする際にはどんな問題が生じやすいのかといったことは、分かっているようで実はよく分かっていない人も多いのではないでしょうか。本書ではこのようなトピックについて、できるだけやさしい言葉で解説をしています。さらに、新聞の株式欄はどう読むかとか、「部長代理」と「次長」はどちらが偉いかといった日常的で興味深い話題も扱っています。
 最近起きたニッポン放送の株式を巡る一連の出来事は、株式会社のしくみや統治といった根本的な問題についてあらためて深く考えさせる機会ともなりました。会社を分かっているつもりの人も、本書を通じて、もう一度会社について考え直してみませんか。

(成蹊大学経済学部教授・上田泰/同助教授・時岡規夫)

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