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書籍のご案内

会社入門
  経済経営セメスターシリーズ
上田泰・時岡規夫 著
A5判・並製・176頁
(本体1,800円+税)
ISBN 4-8115-6821-4 C1034
ご注文精選TEXT
内容概略
 「本書は、会社とはどのような存在で、どのような種類があるか、会社に勤めるとはどういうことか、会社の良し悪しはどう評価するかなど、会社にかかわるごく基本的な知識を提供することを意図したものです。会社の入門書というと、経営学の入門書のイメージを抱く人もいるかもしれませんが、実際のところ、本書で展開されている内容は、学問としての経営学とはかなり違います。むしろ、現代社会に生きる私たちが会社について最低限知っていなければならない「常識」をまとめたものです。ですから、経済学部や商・経営学部に在籍して会社について専門的に学ぼうと思う学生だけではなく、将来は会社に勤める予定である学生すべてにとって本書はとても役立つと思います。また、現在、会社に勤めていて、もう一度、外側から客観的に会社を見つめ直そうと考える人たちにとっても参考になるはずです。」(本書「まえがき」より)

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目次

まえがき
第1章 会社とは何だろう
 1. 会社の役割と法人
  (1)会社の役割
  (2)企業と会社
  (3)法人の意味とその種類
 2. 会社の種類
  (1)営利法人の種類
 演習問題

第2章 株式会社とは何だろう
 1. 株式会社と株式
  (1)会社といえば
  (2)株式について
 2. 株式会社の権利
  (1)株主の権利
  (2)権利に応じた特殊な株式
3. 株主と株式会社の関係
  (1)株主総会と取締役会
  (2)法人株主の存在
  (3)経営に参加しない株主
  (4)所有と経営の分離 
 演習問題

第3章 会社の中身を覗こう
 1. 会社の階層
  (1)管理階層はなぜできるか
  (2)管理階層の分化
 2. 株式会社のトップ階層
  (1)代表取締役=社長のこと?
  (2)取締役会と常務会
 (3)監査役の必要性
  (4)会長や相談役
 3. 会社の部門化
  (1)部長と課長はどちらが偉い?
  (2)職能別部門化と目的別部門化
  (3)会社の分割
 演習問題

第4章 会社を統治するのは誰だろう
 1. 株主支配と経営者支配
  (1)会社の統治に関する問いの意味
  (2)株主の位置づけ
  (3)取締役会の機能
 2. 社会的な存在としての会社
  (1)会社からの影響
  (2)ステークホルダーとは
 3. 企業統治における株主の重要性
  (1)株主の復権
  (2)メインバンク制の変化
  (3)市場型間接金融への移行
  (4)外国人投資家の台頭
  (5)まとめ
 演習問題

第5章 会社は必要なお金をどのようにして集めているのか
 1. 金融のしくみ
 2. 債券
  (1)債券は借用証書
  (2)さまざまな社債
 3. 店頭取引と取引所取引
 4. 株式のデータの読み方
  (1)ローソク足
  (2)日経平均株価と東証株価指数
 演習問題

第6章 会社員としての人生
 1. 会社勤務の実態
  (1)失業者と就業者
  (2)労働時間や週休制度
  (3)女性労働の実態
 2. 会社員としての人生
  (1)就職活動の実態
  (2)新任の教育訓練
  (3)昇進と配置転換
  (4)職場でのストレス
  (5)福利厚生年金制度
 3. 給料の決まり方
  (1)給料の中身
  (2)年功主義からの変革
 演習問題

第7章 日本的経営の「今」
 1. 日本的経営とその根本原理
  (1)日本的経営とは何か
  (2)会社は家族:経営家族主義
 2. 日本的経営の特徴
  (1)日本的経営の「三種の神器」
  (2)日本的な物事の決め方
 3. 日本的経営の問題と対応
  (1)終身雇用制と年功主義の問題
  (2)集団主義的な決定方法の問題点
  (3)今日的な会社の対応
 演習問題

第8章 君こそ社長だ~ベンチャー企業って何だろう
 1. ベンチャー企業とイノベーション
  (1)ベンチャー企業とは
  (2)イノベーションの重要性
 2. ベンチャー企業の実態
  (1)開業率と平均収入
  (2)創業の障害
  (3)創業の支援
 3. 社内ベンチャーの利点と欠点
  (1)社内ベンチャーとは
  (2)社内ベンチャーの長所と短所
 演習問題

第9章 財務諸表は会社の健康診断書
 1. 財務諸表とは何だろう
 2. 財務諸表が作成されるまで
  (1)複式簿記のしくみ
  (2)貸借対照表
  (3)損益計算書
  (4)利益処分計算書
 3. 財務諸表を分析する
  (1)絶対額と相対額
  (2)安全性を見る
  (3)収益性を見る
  (4)実際の財務諸表を分析してみよう
 演習問題

第10章 ライバルに勝つには
 1. 日常茶飯の競争
  (1)競争とは何か
  (2)競争倍率と競争意識
  (3)会社の競争
 2. 競争の手段について
  (1)顧客を引きつける2つの原理
  (2)1円でも価格を下げるために
  (3)他社が真似をできない優れた商品を作るために
  (4)2つの原則と会社の規模
  (5)2つの原則の相互関係
 3. これからの競争
  (1)情報技術やインターネットの活用
  (2)競争から協力へ
 演習問題

第11章 経営学を学ぼう
 1. 経営学の歴史
  (1)経営学の先駆者たち
  (2)経営学の科学化
 2. 経営学の特徴
  (1)学際的アプローチ
  (2)システム的アプローチ
  (3)条件適合的アプローチ
  (4)規範論と記述論のバランス
 3. 経営学の各論
  (1)四大資源と管理
  (2)会社自体にかかわる領域
  (3)会計学の領域
 4. 経営学を学ぶには
  (1)身近な例で考えましょう
  (2)幅広い関心を持ちましょう
  (3)理論と実践のバランスをとりましょう
  (4)温故知新の心を大切に
 演習問題

演習問題解答
索引

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著者

上田泰・時岡規夫 著

上田 泰(うえだ ゆたか)
成蹊大学経済学部教授

時岡 規夫(ときおか のりお)
成蹊大学経済学部助教授

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