社会科学図書出版の多賀出版株式会社

 

書籍のご案内

生活基盤型社会資本の経済分析
  
赤木博文著
A5判・上製・横組・164頁
(本体3,000円+税)
ISBN 978-4-8115-7691-6 C1033
ご注文
内容概略
 無駄な公共事業が多いのではないか、公共事業の水準やその内容が国民の選好と懸け離れているのではないか、という疑念や批判が大きくなり、90年代以降、社会資本や公共投資についての議論が活発に行われるようになった。本書は、これまで整備されてきた社会資本の経済的評価や公共投資の効率性の問題という研究テーマについて、統計データを用いて実証的に取り組んだ結果をまとめたものである。
 このテーマについて、多くの文献は民間部門の生産に寄与する生産基盤型の社会資本を取り扱うが、本書は社会資本の中でもその割合が大きい生活基盤型の社会資本や公共投資を中心に論じている。第1章及び第2章では、社会資本の概念と社会資本や公共投資に求められる役割を整理し、社会資本の生産力効果および需要創出効果に注目している。第3章では、総体としての生活基盤型の社会資本の効率性の問題を実証的に分析。第4章では、地域の生活環境やアメニティの差が地価や地代の差に現れると考える資本化仮説に基づくへドックアプローチに注目し、社会資本の便益評価を展開した。第5章では、Breckner流の資本化仮説を応用したモデルを用いて、多面的にその効率性を検証。第6章では、社会資本の効率性の議論をふまえつつ、社会資本や公共投資が出生率に及ぼす影響について分析を試みている。

このページのトップ▲

目次

はじめに
第1章 日本経済における社会資本整備の役割と問題点
 1 はじめに
 2 社会資本の機能と政府の役割
 3 社会資本の整備状況
 4 生活基盤型の社会資本における問題点
 5 社会資本整備の財源問題
 6 おわりに
第2章 社会資本の生産力効果と需要創出効果
 1 はじめに
 2 社会資本の生産力効果
 3 社会資本の需要創出効果
 4 おわりに
 補論 公共投資の高コスト体質について
第3章 生活基盤型の社会資本整備と公共投資政策
 1 はじめに
 2 最適な生活基盤型の社会資本整備
 3 モデルの特定化と推定方法
 4 推定結果
 5 おわりに
第4章 ヘドニックアプローチによる社会資本の評価
 1 はじめに
 2 ヘドニックアプローチ
 3 東京都および大阪府の地価形成関数の推計と通勤コスト
 4 東海地方における路線を考慮した通勤コストの分析
 5 おわりに
第5章 資本化仮説による生活基盤型の社会資本の評価
 1 はじめに
 2 資本化仮説モデル
 3 社会資本の純便益の導出と検証方法
 4 生活基盤型社会資本整備の総計に関する推定方法、データおよび推計結果
 5 個別の社会資本を含む資本化モデルと推計結果
 6 道路関連の社会資本を含む資本化モデルと推計結果
 7 おわりに
第6章 社会資本整備が出生率に及ぼす影響-都道府県パネルデータを用いた実証研究-
 1 はじめに
 2 モデル
 3 推定方法と用いたデータ
 4 推定結果とその解釈
 5 おわりに
参考文献
図表一覧
索引

このページのトップ▲

著者

赤木博文著

赤木博文(あかぎ ひろふみ)
名城大学都市情報学部教授

このページのトップ▲