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地理情報システムによる公共交通の分析
  (RCSS叢書 第10巻)
松原光也著
A5判・上製・320頁
(本体4,400円+税)
ISBN 978-4-8115-7561-2 C1065
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内容概略
本書はGIS(地理情報システム)を用いた交通体系と土地利用および施設配置との関係を分析し、地方都市の特性に応じた公共交通やまちづくりの実態と課題について考察したものである。
第1部では、まずGISを用いて交通体系と地域の課題をマップとして視覚化することの有用性とバスマップの活用について述べる。さらに、市民生活の基本単位である大字・町丁目ごとに公共交通と土地利用や施設配置との関係を分析する方法として交通地域区分を提起し、地方都市における都市機能の近接性と集中度を数値化、視覚化した。
第2部では、北陸4都市の交通地域区分による分析と事例をもとに、公共交通やまちづくりの課題について取り上げる。市民と行政が協働で万葉線を存続させた高岡、トランジットモール社会実験と京福の運行休止の体験を経て公共交通に対する評価を変化させた福井、日本初の本格的LRTといわれる富山ライトレールを主幹事業としたコンパクトシティ構想に基づく政策を進める富山、中核都市でLRTシステムが導入された場合の効果を検証した金沢について、各都市の実態と課題について分析。
最後に、まとめとして公共交通の社会的便益と支援制度、地域公共交通活性化・再生法について論述する。

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目次

第1部 地理情報システムを用いた公共交通政策
第1章 地理情報システムによる交通体系の可視化と交通政策の立案支援 
  1.はじめに
  2.GISによる政策支援
  3.公共交通政策とGIS
  4.バスマップの作成を通じた公共交通の課題
第2章 公共交通と都市構造の課題
  1.はじめに
  2.都市における公共交通の展開
  3.日本の地方都市における公共交通の実態
  4.研究の視点
第3章 地方都市の分類と地方都市の交通実態
   −交通地域区分と都市の集約度の分析から−
  1.はじめに
  2.交通面からみた都市形態の分類
  3.交通地域区分の方法と都市の内部構造モデル
  4.都市の特性と公共交通体系
  5.都市の集約度に関する分析
  6.おわりに
第2部 市民が支える公共交通とまちづくりの事例研究
第4章 万葉線第三セクター化による高岡のまちづくり
  1.高岡市の概要と万葉線の存続問題
  2.高岡市における公共交通の地域的実態
  3.万葉線の再生とまちづくりとの連携
  4.万葉線の再生の成功要因
  5.おわりに
第5章 福井トランジットモール実験を契機とした公共交通に対する評価の変化
  1.福井市における公共交通の地域的実態
  2.トランジットモール社会実験における住民意識
  3.福井における公共交通の評価の変化
  4.公共交通の活性化に向けた市民活動
  5.おわりに
第6章 富山市の都市機能配置とライトレール
  1.富山市における公共交通の地域的実態
  2.富山港線のライトレール化
  3.富山市のコンパクトシティ構想
  4.富山ライトレールとコンパクトシティの課題
  5.おわりに
第7章 地方中核都市金沢における都市政策と公共交通体系の課題
   −LRTシステム導入の効果に関するシミュレーション結果を加味して−
  1.金沢市の都市構造と公共交通の問題
  2.金沢市における都市計画と交通政策の展開
  3.金沢市街地へのLRTシステムの導入による利便性向上の効果予測
  4.おわりに
第8章 公共交通の費用便益分析と支援制度に関する考察
  1.公共交通の社会的便益
  2.公共交通の支援制度
  3.地域公共交通活性化・再生法と地域協議会
  4.公共交通を支援する枠組み
  5.おわりに
用語集
付図
索引 

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著者

松原光也著

松原光也(まつばら みつや)
関西大学政策グリッドコンピューティング実験センター特別任用研究員

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