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ウァフェーデの研究
―ドイツ刑事法史考
若曽根健治著
A5判・上製・472頁
(本体5,600円+税)
ISBN 978-4-8115-7451-6 C1032
本書は、13世紀から17世紀のドイツにおけるウァフェーデ(報復放棄の誓約)現象を「平和形成」と「社会的規律化」の視点から考察。騎士と騎士・騎士と市民それぞれの間で起きた敵対関係と紛争(フェーデ)の終結とその修復、「平和形成」としてのウァフェーデ(「騎士的ウァフェーデ」および「騎士的市民的ウァフェーデ」)と並んで、特に14世紀後期以降において都市内の一制度として「市民的(また都市司直的)ウァフェーデ」が形成され非行者の「社会的規律化」に用立てられる。これらのウァフェーデには、破約予防の担保としてのフェーデ(敵対関係)の再発が埋め込まれ、また都市司直による職権的行為について、その正当化が企てられていた。
また、ウァフェーデ誓約証書からは、16世紀~17世紀にかけて権力が社会の周縁に生きた人びとを定住世界とどのように関わらせつつ排除しようとしていたのかが理解でき、非行と逸脱行為の現実態が浮かび上がってくる。
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まえがき
序章
第1章 諸史料にあらわれたウァフェーデについて
1.法資料における
2.都市帳簿から
3.ウァフェーデ関係証書について
第2章 和解からウァフェーデへ――初期史から盛期史へ
1.ウァフェーデの初期事例――1210年代から14世紀初葉
2.王国レベルにおけるウァフェーデ
3.フェーデとウァフェーデ――フランケンおよびローテンブルク
第3章 中世後期南ドイツ都市におけるウァフェーデ制度――形成と展開
1.ウァフェーデ制度形成の初段階――レーゲンスブルクとケンプテン
2.ウァフェーデはいかなる理由から求められたのか――ネルトリンゲンとカウフボイレン
3.ウァフェーデと刑罰その他
第4章 近世初期ウァフェーデ事例からみる非行と社会そして裁判
1.16世紀ウァフェーデ事例とその裁判――マクデブルク審判人とツァプスト市
2.ウァフェーデの窓からみる非行と社会そして裁判――ゲンゲンバッハとニュルンベルク
結語
注
欧文文献
あとがき
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若曽根健治著
若曽根健治(わかそね けんじ)
熊本大学法学部教授
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