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書籍のご案内

外国語学習者の動機づけを高める理論と実践
  
廣森友人著
A5判・上製・174頁
(本体4,700円+税)
ISBN 4-8115-7141-X C1037 (品切れ)
内容概略
第二言語習得に影響を与える個人差要因の中でも、動機づけは「教育者が直面する最も複雑で、最も対応を迫られる課題(Scheidecker & Freeman, 1999)」だと認識されている。しかし、これまでの第二言語・外国語学習における動機づけ研究は、動機づけの構造や他要因との関連を扱った記述的な調査がその大勢を占めた。
本書は、自己決定理論と呼ばれる動機づけ理論を基盤とし、そこから得られる理論・実証的知見を踏まえて綿密に計画・実施された教育実践的介入の概要と、その効果を考察するものである。従来から、個人差に応じた学習支援は強く求められてきたが、本書はそのような指導を行う上での具体的視座を提供するものである。加えて、実験的なアプローチを取り入れ、学習者の動機づけが発達・変化していく過程とメカニズムを詳細に解明している点は、画期的かつ有意義な試みといえる。

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目次

第1章 序論
 1.研究の背景 
  1)問題の所在
  2)動機づけ理論と動機づけを高める要因 
  3)外国語学習者の動機づけを高める要因 
 2.本研究の目的と重要性
 3.用語の定義 
第2章 先行研究の概観
 1.第二言語習得研究における動機づけ研究の位置づけ
  1)第二言語習得と個人差要因 
  2)個人差要因としての動機づけ研究 
 2.これまでの外国語学習における動機づけ研究 
  1)動機づけの構造を取り上げた研究 
  2)動機づけと他の要因との関連を取り上げた研究
  3)動機づけの発達を取り上げた研究 
 3.外国語学習者の動機づけを高める要因に関する研究 
 4.自己決定理論と動機づけ
  1)自己決定理論の枠組みから見た動機づけとその概念化
  2)応用言語学と自己決定理論:自律学習の観点から
  3)外国語学習における動機づけと自己決定理論 
第3章 研究方法
 1.方法論の概観 
 2.質問紙
  1)英語学習における心理的欲求尺度
  2)英語学習における動機づけ尺度
 3.データ分析 
 4.予備調査
  1)英語学習における心理的欲求尺度の分析結果 
  2)英語学習における動機づけ尺度の分析結果 
第4章 本調査1
 1.研究課題 
 2.研究方法
  1)質問紙 
  2)調査対象者と調査時期 
  3)調査手続き 
  4)分析方法 
  5)研究仮説
 3.結果と考察 
  1)英語学習における心理的欲求の分析結果
  2)英語学習における動機づけの分析結果
  3)心理的欲求と動機づけとの関連:全体傾向の観点からの分析
  4)心理的欲求と動機づけとの関連:個人差の観点からの分析
 4.まとめ
第5章 本調査2
 1.研究課題
 2.研究方法 
  1)質問紙 
  2)調査対象者と調査時期 
  3)教育介入と調査の内容 
  4)調査手続き
  5)分析方法 
  6)研究仮説 
 3.結果と考察
  1)教育介入の前後における調査の結果
  2)動機づけ傾向の異なる学習者群の比較:質問紙尺度の分析 
  3)動機づけ傾向の異なる学習者群の比較:自由記述調査の分析
 4.まとめ 
第6章 総括
 1.本研究の要約 
 2.教育的示唆
 3.今後の課題 

引用文献
Appendix 1:英語学習における心理的欲求尺度 
Appendix 2:英語学習における動機づけ尺度
Appendix 3:教育介入で用いられたライティングタスク

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著者

廣森友人著

廣森友人(ひろもり ともひと)
愛媛大学英語教育センター助教授

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