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19世紀ドイツ株式会社会計の研究
  
川端保至 著
A5判・上製・440頁
(本体6,000円+税)
ISBN 4-8115-5831-6
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内容概略
 本研究はネット上のデジタルアーカイブ「19世紀ドイツ株式会社定款、決算報告書データーベース」(http://commerce01.doshisha.ac.jp/statuten/statutenTop.htm)と一体となって19世紀ドイツの株式会社実務を研究しようとするものである。研究の目的は、ドイツの生成期株式会社会計実務の研究を通じて、わが国企業会計理論の進化・発展に貢献するための手がかりを提示することにある。
 本研究は、1800年認可ベルリン製糖会社から1870年代の株式会社まで526定款の利益計算規定と、入手した1940年代以降の約250営業報告書ないし決算報告、当時の法律や命令、論文等を研究対象として、19世紀ドイツの株式会社の配当利益計算実務を研究している。会社定款や当時の営業報告書等を直接の研究対象とした研究はわが国ではじめてであり、この意味で本研究は19世紀ドイツ株式会社会計史研究の空白を埋めることができるものと考える。

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目次

序 章 問題提起
第1章 19世紀ドイツの鉄道会社の利益計算
第2章 19世紀ドイツの株式銀行の利益計算
第3章 19世紀ドイツの保険会社の利益計算
第4章 19世紀ドイツの鉱山精錬会社の利益計算
第5章 19世紀ドイツの紡績会社の利益計算
第6章 19世紀ドイツの汽船会社の利益計算
第7章 19世紀ドイツのガス照明会社の利益計算
第8章 19世紀ドイツの製造会社の利益計算
第9章 19世紀ドイツの公共・公益会社の利益計算
第10章 19世紀ドイツの建設会社の利益計算
第11章 19世紀ドイツの(鉄道、銀行等以外の)その他会社の利益計算
第12章 1879年帝国上級商業裁判所の判例研究
第13章 シュトロームベック会計理論
第14章 1884年ドイツ株式法による取得原価評価の導入
終 章 初期株式会社の会計実務と企業経営上維持すべき資本の定義
付 録:19世紀ドイツの株式会社定款等一覧

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著者

川端保至 著

川端保至(かわばた やすし)

1948年 神戸市生まれ
1971年 関西学院大学商学部卒業
1978年 神戸大学大学院博士前期課程修了
現 在 同志社大学商学部教授

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