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革命独裁の史的研究
―ロシア革命運動の裏面史としてのポーランド問題  
早坂真理 著
A5判・上製・328頁
(本体6,500円+税)
ISBN 4-8115-5271-7
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内容概略
 1989年の東欧革命、それに続く1991年のソ連の崩壊は、今世紀最大の歴史的大事件の一つであった。レーニンの主著『国家と革命』や『何をなすべきか』で明示された革命独裁論、そしてロシア共産党の前身、ボリシェヴィキ党誕生の歴史的背景をめぐっては、ロシア革命以前からその先駆をロシア・ジャコバン派に求める傾向が一般に強くみられた。スターリン体制の成立とレーニンの神格化とともに、ロシア・ジャコバン派は旧ソ連の歴史学界ではナロードニキ主義の亜流として抹殺されたのである。
 革命独裁論の起源は、間違いなくフランス大革命期のジャコバン独裁にあり、それは19世紀フランスのブランキ派に継承され、パリ・コミューンを通して実践されたものである。フランスのブランキ派とロシア・ジャコバン派との接着剤となり、理論家ピョートル・トカチョーフを陰で操り、「権威主義」共産主義を国境を越えて展開したのが、本書の主人公、ポーランド人亡命者カスペル・ミハウ・トゥールスキであった。

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目次

第1章 ロシア・ジャコバン派とは何か
第2章 トゥールスキの人物像
第3章 大亡命の黄昏
第4章 ネチャーエフ事件からブランキ派との提携へ
第5章 綱領『警鐘』の成立
第6章 政治における観念論と唯物論
第7章 人民解放団
第8章 ミハイロ・ドラホマノフとの論争
第9章 トゥールスキの政治活動
第10章 晩年のトゥールスキ

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著者

早坂真理 著

早坂真理(はやさか まこと)

1948年 札幌生まれ
1974~79年 ワルシャワ大学歴史研究所、ポーランド科学アカデミー歴史研究所留学
1983年 北海道大学大学院文学研究科西洋史専攻博士課程単位取得退学
1996年より東京工業大学大学院社会理工学研究科教授
主著:
  『イスタンブル東方機関、ポーランドの亡命愛国者』(筑摩書房、1987年)
  『ウクライナ、歴史の復元を模索する』(リブロポート、1994年)

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