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明治期ドイツ語学者の研究
  
上村直己 著
A5判・上製・504頁
(本体4,700円+税)
ISBN 4-8115-5631-3
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内容概略
 日本におけるドイツ語教育に関する研究では従来書誌的研究ないし通史的研究が中心であり、優れた業績も見られた。
 だが、明治期に限らず一般に我が国のドイツ語教育に貢献した人々のことは殆どは歴史の中に埋もれたままになっている。強いて例外を挙げれば関口存男であろう。関口は独創的ドイツ語学者として今日での評価が高く、折に触れ論じられる。しかし、関口とても突然出現したのではない。明治の先人達の存在があってのことだ。
 筆者はそうしたドイツ語教育の先駆者が忘れられたままになっているのを非常に残念に思い、及ばずながら資料の収集に努めてきた。本書に収録した諸伝記はその一成果である。内容的にはそれぞれのドイツ語学者の生涯と業績を論述した基礎的研究である。そしてそれらは当該人物に関する殆ど最初の研究文献と言ってよいと思う。それらの点に本書の特色と価値があると思っている。(本書「あとがき」より)

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目次

第1章 近藤鎮三略伝――初期ドイツ学者の歩んだ道
第2章 大熊春吉と壬生義塾
第3章 久松定弘と『独逸戯曲大意』
第4章 ドイツ語学者 保志虎吉略伝
第5章 ドイツ語学者 藤山治一の生涯と業績
第6章 東京外国語学校教授 山口小太郎
第7章 第五高等学校教授 賀来熊次郎
第8章 ドイツ留学時代の藤代禎輔
第9章 『袖珍独和新辞林』編者 高木甚平
第10章 ドイツ語学者 澤井要一略伝
第11章 上智大学初代独語教授 水野繁太郎
第12章 ベルリン東洋語学校講師 辻 高衡
第13章 小伝集  ドイツ学者 平塚定二郎/京都のドイツ語学者 原口隆造/
  『哲爾自由譚』訳者 山田郁治/医学ドイツ語学者 高橋金一郎/
  学習院教師 パウル・エーマン付録 シェーフェル独逸文典について/エーミール・ハウスクネヒトのドイツ語教授法/
  独文学教師としての K.フローレンツ/
  Die Diskussion um die deutsch-japanischen Worterbucher am Ende der Meiji-Zeit

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著者

上村直己 著

上村直己(かみむら なおき)

1939年 鹿児島生まれ
九州大学大学院文学研究科独文学専攻博士課程中退
富山大学助教授を経て、現在、熊本大学文学部教授
主論文:「明治初期ドイツ留学生安東清人」
    「明治初年京都におけるドイツ語教育」
    「東京・本郷台町のドイツ学校について」ほか多数

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